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生き物の楽園スリナム、首都パラマリボは治安と自殺率が… [国際]

録画していた世界ふしぎ発見を見ました。
今週は、できたばかりの小国ニウエでしたね。

そして次回は南米のスリナム共和国

行ったことはないですが…
実は学生時代にスリナム出身の知人がいたのでちょっとは知っています。

けっこう不思議で、深刻な問題を抱える国なので、
こちらで紹介したいと思います。


●生き物の楽園、南米だけど公用語はオランダ語

次回の世界ふしぎ発見では
スリナムの自然に焦点を当てるようですね。

アマゾンのジャングルとギアナ高地が近いスリナムは
多くの生き物が生息しています。

ジブリの「もののけ姫」に出てきそうなシロガオサキなんかもいます。

ミステリーハンターは女性版ムツゴロウさんとして
紹介されている篠原かをりさん。

慶応義塾大学の大学院生だそうですが、
少し調べると彼女もかなり面白そうな人です…
が、今回は話がそれるので(笑)


さて、スリナムは南米の国ですが、
実はスペイン語もポルトガル語も通じません。

公用語はオランダ語で、英語も使えるようです。

1975年まではオランダ領だったためです。

南米はブラジル以外はスペイン語、と思われがちですが、
北東部のスリナムやガイアナ(英語)、ギアナ(フランス領:フランス語)
などはスペイン語が通じない地域なんですね。


●スリナムの治安と自殺率

スリナムで大きな社会問題なのが自殺率の高さです。

2016年の統計では世界で6位


自殺が多いと言われる日本は14位ですから、
かなり多いと言えるでしょう。

上位の国は東欧諸国やロシア、韓国が並ぶ中、
スリナム(6位)とその隣国ガイアナ(3位)が南米からランクインしています。

南米は一般的には陽気な国民性といわれていますが、
なぜこの2国はこんなに自殺率が高いのか。

スリナムとガイアナでは、それぞれオランダ領・イギリス領だった
時代に連れてこられたインド系移民の自殺率が特に高いと言われています。

インド系移民の信仰するヒンドゥー教では
結婚や職業に対する社会的なプレッシャーが強く、
耐えられずに若者が自殺してしまうことが多いそうです。

そして移民は農業に従事している方が多く、
農薬を使って簡単に自殺できてしまうのだといいます。


また、貧困も自殺率につながっていると思われます。

スリナムは鉱石の資源が豊富なので、
南米の中で目立ってGDPが低いということはないですが、
それでも貧困層は多く、治安も悪いと言えます。

私の知人は最大都市で首都のパラマリボ出身でしたが、
スリや強盗は日常茶飯事だったと聞きました。


さらに、スリナムは違法薬物コカインの密輸でも有名です。

最近、日本でもピエール瀧氏のニュースで話題になった薬物ですね。

スリナムはなんと国家レベルでコカインの密輸に
関わっていると言われています。

現在のスリナムの大統領はデシ・ボーターセという方で、
2度のクーデター、反対派の虐殺などで知られています。

ボーターセ大統領はオランダの裁判所から
コカイン密輸で有罪判決を受けていますが、
身柄が引き渡されなかったため、服役したことはありません。

ボーターセ大統領の息子も薬物の違法取引で2度逮捕されており、
現在も、アメリカで服役中です。



●まとめ

世界ふしぎ発見でこのような社会問題が
紹介されることはないと思いますが、

撮影スタッフの方々などはおそらくそんな情勢も知って
ロケに行っているのでしょうから、単純にすごいなと思います。


行ったことのない国について好き勝手書いてしまいましたが…

日本のテレビでは、どうしても豊かな自然や
文化の側面が取り上げられることが多いですが、

日本では考えられないような社会問題、政治問題
世界では今でも起きているのも事実です。


すぐにどうにかできる問題ではないですが、
日本という国が世界と比べた時にいかに恵まれているか、
世界でどんなことが起こっているのか、

少し知るだけでも何か変わるかもしれないと思い、
紹介させていただきました。


南米グアテマラ、アンティグア
antigua-guatemala.jpg

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