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639年間演奏され続ける楽曲の音が7年ぶりに変わる【世界のニュース】 [ニュース]

2020年9月5日、ドイツのニュースです。

世界最長の楽曲のひとつとされるジョン・ケージ作曲のOrgan/ASLSPの音が約7年ぶりに変えられ、数百人の観客が見守りました。

凡人にはもはや理解できない領域ですが、つまり約7年間、同じ音が奏でられていたことになります。


この楽曲、Organ/ASLSP の意味は、As Slow As Possible、「できるだけゆっくりと」です。

8枚の譜面からなるこの曲は5分以内に演奏することも可能ですが、題名のとおりできるだけゆっくりと演奏することで理論的には無限に長く演奏することができます。

639年かかる演奏が続けられているのはドイツ、ハルバーシュタットのブキャルディ廃教会。

作曲者のジョン・ケージ(1912-1992)の誕生日にあたる2001年9月5日に演奏が開始され、数年に一度のペースで音が変更されてきました。

今回は演奏開始以来最も間隔の長い約7年ぶりの変更で注目が集まりましたが、コロナウイルスの影響で数百人までの入場制限をして行われました。

aslsp-chord-change.PNG

これでもかなり人が集まっているように見えますが、以前の変更では数千人が集まっていたそうです。

ちなみにジョン・ケージは「4'33"」という4分33秒間沈黙が続くだけの曲を作ったことで有名です。
また、今回の639年間続くASLSPよりも更に長い、1000年かかる「ロングプレイヤー」という曲も存在します。

音楽の世界は奥が深いですね…。

・4分で演奏している動画

https://youtu.be/ZYnEWbL6yao

・日本の方がブキャルディ廃教会を訪れた動画

https://youtu.be/85Mo4BeE4z4

https://www.theguardian.com/world/2020/sep/05/slowly-does-it-chord-changes-in-639-year-long-organ-piece



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