【言語ネタ】朝食の語源の秘密:BreakfastとDesayuno(スペイン語) [言語]
今日も言語ネタです。
英語で朝ご飯は、Breakfast[ブレックファスト]ですよね?
分解すると、Break=壊れる、Fast=速い?となりますが、
実はこれには深い理由があるのです。
さらにスペイン語の朝食は「Desayuno」。
一見、Breakfastとは全く違う単語に見えますが、
語源としては完全に同じなのです。
●Breakfastの語源
「朝ごはん」「朝食」という単語、
日本語では朝の食事ということでとても分かりやすいですよね。
英語のBreakfastは、初見ではその意味はよくわからないと思います。
実は、Breakfastの意味は「断食を破る」という意味なのです。
Breakは「壊す」「破る」という意味。
Fastは、「速い」という意味がメジャーですが、
動詞としては「断食する」という意味もあるのです。
最近では、日本でもダイエットの手法として断食することを
「ファスティング」と言ったりしますよね。
これは、動詞「Fast」の現在進行形で「Fasting」なのです。
「断食」というと、イスラム教のラマダンのように何日も続くものを想像しますが、昔の欧米人は夜に眠っている時間を「断食」と表現していたみたいですね。
ここで「欧米人」と言ったのは、スペイン語でも全く同じ単語の構造だからです。
スペイン語の朝食は「Desayuno」。
これは、「Des」と「ayuno」に分けることができます。
Ayunoは「断食」、Desは「しない」「やめる」というような意味の接頭辞です。
(日本語の「明確」→「不明確」の「不」に似ています。)
まさに同じですよね。
さらに、私はフランス語はわからないのですが、
フランス語では昼食が「déjeuner」で、同じく断食をやめるという意味だそうです。
そして、朝食は「petit déjeuner」 で小さな断食中止という意味だとか。
なんだかフランス語ってやっぱりオシャレに感じますね。
参考:
http://tatsuhidemizoe.com/breakfast%E3%81%AE%E5%86%85%E7%9A%84%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%BD%A2%E6%85%8B%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%81%A3%E3%81%A6/
ちなみに、最後にBreakfastの発音について。
なぜ、Break[ブレイク]+Fast[ファスト]で、ブレイクファストではなく、「ブレックファスト」なのか?
後半のファストも、Fast単体ではアクセントが付きますが、Breakfastでは前半だけにアクセントがついて、後半のfastには付かないので少し違う発音になります。(~festのような発音)
前半のBreakをブレックの読むのは、実はもともとBreakはブレイクではなくブレックと発音していたそうです。
それが16世紀ごろに単体のBreakはブレイクと変化したのに対して、Breakfastの前半部分では古い発音が残ったのです。
後半のファストが「~fest」のような発音なのは、英語で二つの単語が組み合わさったときに、アクセントがつかないほうの単語の母音が変化する現象だそうです。
参考(英語):
https://www.quora.com/Why-is-breakfast-pronounced-as-breck-fest
ただ、英語というのは発音とつづりが一致しない単語が異常に多いことからもわかるように、
発音が歴史の中で複雑に変化してきた言語です。
なので発音に関してはあまり深く考えずに、覚えてしまうしかないかもしれません…(笑)
メキシコ料理、サン・ミゲルの昼食
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英語で朝ご飯は、Breakfast[ブレックファスト]ですよね?
分解すると、Break=壊れる、Fast=速い?となりますが、
実はこれには深い理由があるのです。
さらにスペイン語の朝食は「Desayuno」。
一見、Breakfastとは全く違う単語に見えますが、
語源としては完全に同じなのです。
●Breakfastの語源
「朝ごはん」「朝食」という単語、
日本語では朝の食事ということでとても分かりやすいですよね。
英語のBreakfastは、初見ではその意味はよくわからないと思います。
実は、Breakfastの意味は「断食を破る」という意味なのです。
Breakは「壊す」「破る」という意味。
Fastは、「速い」という意味がメジャーですが、
動詞としては「断食する」という意味もあるのです。
最近では、日本でもダイエットの手法として断食することを
「ファスティング」と言ったりしますよね。
これは、動詞「Fast」の現在進行形で「Fasting」なのです。
「断食」というと、イスラム教のラマダンのように何日も続くものを想像しますが、昔の欧米人は夜に眠っている時間を「断食」と表現していたみたいですね。
ここで「欧米人」と言ったのは、スペイン語でも全く同じ単語の構造だからです。
スペイン語の朝食は「Desayuno」。
これは、「Des」と「ayuno」に分けることができます。
Ayunoは「断食」、Desは「しない」「やめる」というような意味の接頭辞です。
(日本語の「明確」→「不明確」の「不」に似ています。)
まさに同じですよね。
さらに、私はフランス語はわからないのですが、
フランス語では昼食が「déjeuner」で、同じく断食をやめるという意味だそうです。
そして、朝食は「petit déjeuner」 で小さな断食中止という意味だとか。
なんだかフランス語ってやっぱりオシャレに感じますね。
参考:
http://tatsuhidemizoe.com/breakfast%E3%81%AE%E5%86%85%E7%9A%84%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%BD%A2%E6%85%8B%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%81%A3%E3%81%A6/
ちなみに、最後にBreakfastの発音について。
なぜ、Break[ブレイク]+Fast[ファスト]で、ブレイクファストではなく、「ブレックファスト」なのか?
後半のファストも、Fast単体ではアクセントが付きますが、Breakfastでは前半だけにアクセントがついて、後半のfastには付かないので少し違う発音になります。(~festのような発音)
前半のBreakをブレックの読むのは、実はもともとBreakはブレイクではなくブレックと発音していたそうです。
それが16世紀ごろに単体のBreakはブレイクと変化したのに対して、Breakfastの前半部分では古い発音が残ったのです。
後半のファストが「~fest」のような発音なのは、英語で二つの単語が組み合わさったときに、アクセントがつかないほうの単語の母音が変化する現象だそうです。
参考(英語):
https://www.quora.com/Why-is-breakfast-pronounced-as-breck-fest
ただ、英語というのは発音とつづりが一致しない単語が異常に多いことからもわかるように、
発音が歴史の中で複雑に変化してきた言語です。
なので発音に関してはあまり深く考えずに、覚えてしまうしかないかもしれません…(笑)
メキシコ料理、サン・ミゲルの昼食
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最近、高1の娘のために入れた「mikan」という英単語を覚えるアプリにハマっています。外国語にも、漢字のへんとつくり的なものがあるのですねー。語源が分かると覚えやすそうです。
by 這い上がるママ (2019-09-26 23:08)
這い上がるママさん
コメントありがとうございます!そうですね。英語やスペイン語は、ラテン語から派生した言語なので、ラテン語の語幹などから意味が来ていることが多いです。スペイン語はラテン語起源が濃いですが、英語はギリシャ語からも来ています。
by Edy (2019-09-26 23:32)
Beakfastの意味は知っておりましたが、スペイン語でもそういう意味だったとは。面白いですね~。
ブレックと発音する意味は知りりませんでした。
デジュネ(スペルは忘れたので)もうっすら記憶にありましたが‥断食と言うより食事をしない、ぐらいの印象なのかしら。それとも、宗教的に断食の習慣がよくあったことも影響しているのかな。
>英語というのは発音とつづりが一致しない単語が異常に多いことからもわかるように、
全くそのとおりですね!世界言語にしては難しすぎです^o^
by sana (2019-09-27 14:11)
sanaさん
コメントありがとうございます!
フランス語をご存じなのですね!日本語で断食というと大ごとに聞こえますよね~。
英語が世界の共通語なのは難しいですよね。かといって日本語でもほかの国の人たちは困るでしょうね(笑)文字は3種類(ひらがな、カタカナ、漢字)で漢字はほぼ無限にあるし、敬語も難しいですよね。
by Edy (2019-09-27 20:16)